本企画の脚本を書き出したものです。
ぜひ本編と併せてご覧ください。
リイド:
よーし、じゃあ点呼とるぞ。1。
ケイト:
2。ちゃんといるよ。
フォーマ:
えぇっと、さ、ささ、3…です!
プリチノ:
えへへっ 4♡
ディム:
ほわぁ〜…5…ねむい…。
ブラド:
ろ……あー、パス。
リイド:
パスってなんだ!?
パッシオ:
はいはーい!8!
ケイト:
7だよ、馬鹿。
パッシオ:
なんだと!? 7!
リイド:
OK。全員いるな。
リイド:
じゃあ、まずは自己紹介だな。
俺はリイド。
一応ここでは、みんなのまとめ役って感じかな。
まぁ、振り回されてばっかりなんだけど。
お前もさ、遠慮せずに、なんでもわがまま言ってくれ。
いいか?
知らない人がきても、家(うち)に入れない。
特に1人でいるときは、ちゃんと周りを警戒すること。
……本当にわかってる?
なんかお前、おっとりしてるから、心配なんだよな。
もっと俺たちのこと、頼ってくれればいいのに……。
ケイト:
僕はケイト。
なに?まず、名前がわかれば十分でしょ。
これ以上、はじめましてのアンタに話すことは特にないよ。
ちょっと、何やってんの。
家(うち)のものに勝手に触らないでくれる?
手伝ってもらわなくて、結構だから。
アンタはそこらへん適当に座って、おとなしくしてなよ。
……わかんないかな。
そろそろ休憩すれば、って言ってんの。
フォーマ:
は、はじめまして。僕はフォーマ、です。
えと、その……
うああ……恥ずかしいです……!
うひゃあっ!
ごご、ごめんなさい…。
僕、こんなきれいな人と話すの、ほんと、はじめてで、緊張して…。
す〜は〜。(深呼吸)
えっと、その……あ、あの…っ
あぁ、やっぱり無理です!
プリチノ:
ボクはプリチノ。
ここだと、ボクが一番年下なんだけどね、
お兄ちゃんたち、みんなやさしくて大好きなの〜えへへ。
ねえ、今、時間ある…?ほんとう?
あのね、あのね。ナデナデして〜!
えへへ……しあわせ。
キミに撫でてもらうと、ほわぁって、あったかい気持ちになるの。
ディム:
ぼくはディム。
うう〜ん……この時間は、もうねむくて…。
あとで夢のなかで逢(あ)いましょう…むにゃむにゃ(zZ)
ほわぁ…(あくび)
う〜ん、ねむい……。
きみはよく眠れた?ふふ、そっかぁ。よかったぁ。
きみが怖い夢を見ても、絶対に起こしてあげるからね。
ブラド:
俺はブラド。
ふ〜ん…。
いや、からかい甲斐がありそうで、うれしいよ。
せいぜいよろしく。
あんたって、本当にかわいいよね。
母親が嫉妬するっていうのもさ、納得。
じゃあ、その顔、ぐちゃぐちゃにしちゃえばいいんじゃないの。
そうすれば、狙われなくて済む。
…あ、ビビっちゃった?はは、かわいい。
やだな、冗談なのに。
パッシオ:
オレっちはパッシオ!
元気なのが取り柄かな!ちょっとばかだけど。
ヒメさまもさ、ここで暮らして、元気になってくれたらうれしいな〜!
オレっち、ばかだからさ、
正直どうしてこんなに話がこじれちゃってんのか、わかんないけど。
でも、さいごにはさ、みーんな笑ってはっぴーえんど、になったらいいよな〜。
きみも、オレっちも、リーダーたちも、きみのおかあさんも。
(パッシオが森に来ていた魔女とばったり遭遇します)
パッシオ:
およ?どーしたんすか、マダム。
えっ!ここらへんにある家(いえ)を探してる?
あ、じゃあ、それ、きっとオレっちたちの棲家(すみか)のことっすよ。
ほらほら、こっち!案内してあげるっす!
(白雪姫がりんごを口にして倒れてしまいます)
(フォーマが魔女を目撃します)
フォーマ:
ッ!? どうして魔女がここに!
どど、どうしよう…!
なんとかしなきゃ…でも、僕なんかじゃ、こんなへっぽこな僕じゃ……。
……いや、ここには今、僕しかいないんだから。
僕が、助けなくちゃ。
(フォーマが勇気を出して助けを呼んでくれました)
(ブラドが魔女と対峙します)
ブラド:
ああ、どんな別嬪(べっぴん)が来るのかと思えば……。
ははっ。
まるで自分のことしか見えてない、
心のなか真っ黒で、なんて無様(ぶざま)で醜(みにく)い生き物だ…。
……わかるよ、だって俺も同類だからな。
(ケイトが戦闘を終えた魔女に声を掛けます)
ケイト:
アイツ……やりすぎ。
でも、これで懲(こ)りたかよ。
だいたい、真実の鏡とか、
そんな一意見(いちいけん)に振り回されるのって、馬鹿みたい。
僕はアンタのこと、きれいだと思うよ。
(プリチノが眠り続ける白雪姫に言葉を掛けます)
プリチノ:
ねえヒメ。あのね。
キミのためなら、ボクは…可愛いだけじゃなくて、
かっこいい王子様にだってなってみせるよ。
だから…みんなできっと助けてあげるから、待っててね。
何日か経過
(みんなで力を合わせて何とか眠りの呪いが解けたようです)
(ディムとリイドが目覚めた白雪姫に声を掛けます)
ディム:
ん?ああ、おはよう。よかったぁ。
きみ、ずうっと眠ってたんだよ。
ふふ…。
またこうして話せるようになって…本当に、夢みたいだ。
めでたしめでたし、だねぇ…ふふ。
リイド:
お前、ほんとに心配したんだからな。
はあ……。(ため息)
もうお前の「大丈夫」は、真(ま)に受けないことにする。
これからはとことん目光らせて、世話焼いてやるから……覚悟しろよ。
(END)